伝統芸能に触れるきっかけづくりプロジェクト


2019年現在、太鼓チームは15,000組!!変化しつつある表現方法

現在日本には15,000以上の太鼓チームがあるそうですが、近年創作系の太鼓チームにおいても、太鼓に加えほかの楽器も交えた演奏をしてみたいという要望や、実際にアマチュアグループが篠笛を演奏へ取り入れているも目につき始めてきました。要因として、

  • 他チームとの差別化

  • より音楽的に太鼓を演奏したいという欲求

があり、増え続ける太鼓グループの中で魅力発信をしていきたい意図があると思われます。

 

一方、笛と太鼓で演奏する郷土芸能は?

しかし、その欲求を満たす、太鼓と笛を長きにわたって使用してきた「郷土芸能」全国的に多くが伝承者不足で消滅の危機に面しております。

原因として、

  • 敷居が高そうに見えるので一歩を踏み出せない

  • 触れる機会がないので興味を持たない

という2つの大きな問題があるものと考えております。

ですので郷土芸能は今後知名度が高い祭りでさえ

  • 地方の人口減少

  • 若手(担い手)の不足

により加速度的に衰退していくものと考えられます。せっかく代々受け継がれ年輪を重ねてきた素晴らしい文化を手放すことになるのです。
郷土芸能で育ってきた私にとってそれはとても残念な事でもあるし、それを少しでも食い止める方法はないか?常々考えていました。

キーワードは、

「郷土芸能の魅力を地域外の多くの方が知ること」

「地域外の方が実際にやってみること」

これにより活気が生まれ、自分たちの文化の魅力を再確認することに繋がり、地元でもやってみたい人が増える。また、地域外の方が自分たちの住んでいるところでその芸能を紹介し、また参加者が増える。

実際にやっている素晴らしい例もあります。

しかし多くの場合「実際にやってみる」には大きな壁があります。

それは郷土芸能への自負が強すぎる分指導をしてくれない、門外不出な部分があることが多いのです。お囃子の魅力を多くの人に知ってもらうことはしたいのに外部に出すことを極端に嫌っている人もいます。

多くの人に日本のお囃子文化を知ってもらいたいのに壁があり、一般の方には入口さえ見えないのが現状です。

覚えてもステージで演奏する度に承諾を得なければいけなかったり、せっかく覚えたのに指定された場所以外では披露できなかったりしたのを耳にします。
修練度が低いのにやられると困るという意見もわかります。でも多くの人に知ってもらえるチャンスなのに間口を塞いでいるようにも思えます。

郷土芸能にある「壁」が無い状態を作る

その壁を無くし、入りやすい入り口を作るためには、どなたがどこで演奏してもいいような囃子が必要でした。しかも、いま太鼓以外の演奏も求められている創作系の太鼓チームがやれる形で。しかし、どの郷土芸能も「自負」があるのでなかなかそのようにはいかない。そこで「郷土芸能のエッセンスをふんだんに取り入れた」どのユニットでも著作権フリーで演奏できる曲が必要なのではないかという考えに至りました。

誰でも演奏可能な新しい囃子「NEO囃子」

令和元年秋の完成を目指し、全国の色々なルーツを持つ太鼓奏者にお声がけをし、新たなお囃子「NEO囃子」を作ることにしました。観客にはあたかも以前からある郷土芸能に聞こえたり、また新感覚の祭りとして高揚感を覚えるような曲たち。郷土芸能に興味はあったけど先述の理由で一歩を踏み出せなかった方へ是非お勧めしたいです。

NEO囃子のメリットとして

  • 創作曲なので地域の縛りがない
  • だれが演奏しても著作権料が発生しないシステムにするので、用途や商用、加工の有無を問わず、どなたでも無料でご利用いただけます。
  • ステージ等での演奏でも使える

デメリットはやり易くするため曲に込められた意味合いを極力入れないようにしているので

  • 歴史がまだないので想いが薄い

という点ですが、逆に演奏される皆様の思いをぶつけ易いという利点にもなると思います。

ここを足掛かりに多くの方が笛と太鼓のアンサンブルの魅力を知り、囃子の奥深さを知ってくれたらと思います。

 

 

「NEO囃子」二つの概念

NEO(ネオ)は「昔からあったものの新しい形」という意味。このプロジェクトには「形式とメンタル」二つの伝統を受け継ごうという思いが込められています。

例えば着物だと、「伝統的な着付けを学ぶ」ことと、「着物の文化、美の追求を現代的にアレンジする(帯を使ったドレスにする・現代人が使いやすいような魅力があるアレンジにする)という二つの方法が存在するし、

祭りだと「文化財の指定を受けた時の形式を守る」のと「昔から祭りに賭けてきた想いが存続するように今の時代に合わせアレンジする」という二つの概念があると思います。

ですのでこのNEO囃子にも

  1. 芸能を思わせる旋律で作られた囃子(創作する伝統系音楽)
  2. 現代人が囃子を作るとどうなる?(「囃し立てる」概念を引き継ぐ創作系音楽)

という二つのコンセプトがあります。

楽しさを知ったら今度はホンモノに触れたくなる

 

津軽三味線を例にとると、現代的なアレンジが出来てきた分脚光を浴びやすくなり、津軽三味線に対して「アンテナ」をたてる人が増えました。分母が増えた分深く探求したい人も今まで以上に現れ、本場の津軽三味線に興味を持つ人も増えたのではないか?と私は考えています。

ですのでこのプロジェクトは今までとっつきづらかった郷土芸能的な音楽に興味を抱いてもらうこと、「笛」や「太鼓」の相互関係を再提案するだけではなく、現在距離感のある創作系と郷土芸能系を繋ぐバイブルとして今後の日本の芸能に大きな影響をもたらすことになると考えています。

それこそが消えかけた郷土芸能に目を向ける人を増やすきっかけになるのではと信じています。

 


そしてここからは皆さんと一緒に取り組みたい内容があります。 後日公開!