ニッポンの民俗芸能を盛り上げる取り組み


郷土芸能と創作系太鼓チームが気軽に行き来できる環境を増やしたい。

このプロジェクトのきっかけは次の事を全国で何度も耳にしたから。

後継者がいなくてウチらの郷土芸能・祭りは残念ながら我々の代で終わってしまう。

一方で

地域の郷土芸能も自分たちの演目に加えたいんだけど、教えてもらえない。

という二つの意見。

同じ地域でありながら、一方では後継者がいないと嘆き、もう一方ではその芸能を多くの方に披露できる機会があるのに教えてもらえない。

そうなる原因を探るため今太鼓世界では一般的になっている創作系太鼓チームと、後継者不足に悩む一般的な郷土芸能団体のことについてまとめてみました。

創作系太鼓チーム

人気があるためにたくさんチームが出来て、1地域に複数団体ある場合、披露する機会を得るには自分たちの特色を作る必要のある地域もあったり。若手がパフォーマンス重視になってしまい、先輩達が中身の薄い演奏に頭を悩ませたり、また本人達も悩んでいたり。

郷土芸能団体

若手と呼ばれる人達が50代だったりして、運営自体が苦しいところも多い。

双方が交流する事で起きること

創作系太鼓チームと郷土芸能団体が行き来できている地域もあるので、それも参考に交流した場合お互いの長短所がどのように作用するかを図にしてみました。

交流する事で自分たちの課題をクリアし合える環境に変わっていくのが改めてよく分かりました。

しかし正直なところ、お互いの間には「見えない壁」がある地域も少なくはありません。

伝統と創造の交流を容易にする事ができれば・・・

実例:北海道最北のねぷたまつり

世界遺産知床半島の玄関口斜里町。そこでは江戸時代に北方警備で亡くなった津軽藩士をともらうために毎年ねぷた祭りが開催されている。いまでは夏の風物詩。

しかし、時とともに囃子方が減り、コアなメンバーが今後を危ぶんでいた時、今回のCDにも収録されている「華囃子」と出会う。面白そうと現地の有志が演奏するとその曲をやってみたい!と参加者が増え、盛り上がることに。

しかし、華囃子を覚えたらみんないなくなるのでは?という懸念もあったそうだが、多くの方はその後祭りにも参加し、結果的に

原点も見据えた活動

になった。

数年前、津軽へ斜里メンバーの何人かが来たときに撮影した華囃子。

小さい子から大きい人までみんな楽しそう!

ここがこのプロジェクトの大きなヒントになりました。

この文面を書いている私:佐藤ぶん太、の周りには恵まれていることに自分の太鼓や笛のルーツが郷土芸能の方も創作系からの方もいます。

  • そんなルーツを持つ全国のスペシャリストとタッグを組んで、
  • 2つのジャンルの中間っぽい曲を作り、
  • その曲たちに多くの方が興味を持ち、
  • 誰でもできる環境を作れたら

互いのジャンルの理解が深まるのでは?と思ったのです。お互い壁を感じていた気持ちが少しだけ近づくお手伝いができるのでは?と思いました。

そして、北は青森、南は鳥取までの特色豊かな奏者達にお声がけし・立ち上がったのが

NEO囃子です。

太鼓は横打ちだったり、担ぎ桶だったり、組やセット、みんなで一台の太鼓を鳴らしあったり。

笛も古典的な津軽笛〜篠笛のドレミ調まで

まずは、楽しく曲に取り組める環境をつくり、結果としてジャンルを超えた大きな仲間の輪ができていけたら最高です!!

同じ日本の文化を愛するものとして、国内はもとより、海外のみなさんもぜひ取り組んでほしい。

そしていつか、初めて会う世界中のみんなでNEO囃子を演奏できたらという大きな目標を持って進みます!

最後までお読みいただいたみなさん!一緒に楽しみましょう!

オマケで華囃子の笛練習動画を貼り付けちゃいます!

 


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